いなばにっき

とある大学助手のだらだら日記

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「情報を教える」ということ

いなばにっきはblog.1783.orgに引っ越しました。

先週末に大阪で行われた平成19年度情報教育研究集会に行ってきました。
大阪に泊まるのはかなり久しぶりで、散々飲み歩いたわけですがそれはさておき、こういう研究会に出ると、やっぱり情報教育についてまじめに考えちゃったりするわけです。

で、とりあえず私自身の考えをまとめるという意味でも、たまに思い出した時にこの領域のネタを書いていこうかなぁ、と思っています。


大学で情報教育といったとき、いくつかの意味があるわけですが、
・アプリケーション操作やタッチタイピングなどをベースとした基礎的な情報教育
・セキュリティやネチケット(半ば死語か?)などの領域を含むいわゆるリテラシー教育
・技術者を養成するための専門的な情報教育
あたりがまぁ基本的なところでしょうか。

最近の流れだとこれに加えて「情報」をあくまでも教育のためのツールとして捉え、実際には論理的な思考方法や、効果的なコミュニケーション手法、プレゼンテーション技法などの領域を含むキャリア教育的な分野がかなり注目を集めているようです。

このあたりの領域ごとの細かいことなどについてはまた後日考えてみたいと思います。

私が大学という場で情報教育を考えるときに悩んでしまうのは、学生さんのレベルのばらつきです。高校で情報の教科が始まり、一昔前のように「キーボードに触った事がない」という学生さんはほとんどいないとはいえ、やはり高校でどの程度のことを学んでくるかはかなり差が出ます。

教育ということに対する考え方もいろいろあるのでしょうが、私は基本的には裾野のレベルを上げることだと思っています。なので、学生さんのレベルにばらつきがあるのであれば、基本的には「全然できなかった子がある程度分かるようになって卒業する」というのが大学での教育全般が最低限満たすべきラインだと考えます。
しかし、教育の目標水準を上記のレベルで照準を合わせてしまうと今度は「もっとやりたい子が満足できない」という状況になってしまいます。教育機関の責務として、伸びる可能性のある学生さんには充分な環境を提供すべきですから、こちらのサポートもしてあげたいわけです。
んじゃ、両極端で、すごく初歩的な講座とすごく進んだ講座の二つを準備すればいいかというとそういうわけではなくて、当然その間を埋めるようなレベルの講座もないとまずいと。

そんなわけで、まぁ最低限、大学を卒業したらこのくらいは情報について分かってほしいなぁ、というレベルに、可能な限り多くの学生さんを到達してもらうためにはある程度の授業コマ数が必要になってきます。一方、授業コマ数はそんなに簡単に増やせないというのもまた事実なわけで。

コマ数を増やすのがカリキュラム的に難しいというのは情報に限った話ではないと思いますが、情報の分野の場合、そもそも「教えられるスタッフが少ない」というのもその原因の一つになっています。前出の情報教育研究集会の特別講演で、SFCの大岩元先生が仰っていて改めて気付かされたのですが、「情報をどう教えるか」のプロを育てるような環境がなく、結果的に情報を教えるプロが現場に少ないのです。これは恐らく、大学だけでなく小中高でも同様、というか小中高の方がより深刻なのでしょうね。

私自身のことで言えば、今学生さんたちに伝えられるような「情報の知識」は誰かから体系的に教わったのではなく、独学で身につけてきたものなわけです。私が在籍しているようないわゆる情報系のセンターに所属している教員は多かれ少なかれそういう傾向がある人が多いようです。
ぶっちゃけて言えば、好きこそものの上手なれというか、まぁアレな人が自分の趣味として情報方面に興味なり素養なりがあり、本業でアカデミックポストにつくのが厳しい、という状況でいつの間にかセンターの教員になっていた、というコースが確実に存在します。かくいう私がこのパターンです。

で、もうすっかり自戒モードなのですが、自分自身が体系的に学んだわけではないので、学生さんにも体系的に教えるのが非常に困難です。というか、体系的に教えなくてはいけないのではないかという強迫概念じみたものがあるわけです(私だけか?)。
自分自身は、自分の興味のあるところから小さく始めてそこを手掛かりに少しずつ自分のエリアを広げてきたのに、学生さんのレベルのばらつきを気にするあまり、どうしても広く浅く、という教え方になってしまいます。特にアプリケーションの操作のような内容を教えるということになると、まず最初に風呂敷を広げて後からそれを回収するような展開になります。

「自分が学生だったら、こういう展開の仕方をされたら面白くないだろうなぁ」と思いながら教えるのもしゃくなので、いろいろ工夫をしてみたりはするのですが、これもどの程度の効果をあげているものなのか。

まぁそれでも、何人かの学生さんがノッて来てくれると本当にうれしいわけで、この業界にしがみついておいてよかったなぁ、としみじみ感じます。
えぇと、なんだか時間も時間で全然まとまらないですが、まぁ、情報教育って面白いですねということで(そういうオチかよっ)。

また気が向いたときに考えてみたいと思います。自分が何をしたいのか、どうしたいのかにちゃんと向き合うためにも。
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いなば

Author:いなば
とある私立大学のダラダラ助手。
機械には人格があると信じて疑わない。
最近、体脂肪率がすこ~し下がってとってもうれしい。

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